KCAAカンファレンス2026 開催報告「学生の挑戦が社会を動かす ― 大学スポーツは「協賛」から「共創」へ ―」
- 2月25日
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2026年2月20日(金)、立命館大学いばらきフューチャープラザにて「KCAAカンファレンス2026」を開催しました。テーマは「大学スポーツの社会連携 ― 学生・大学・企業で創り共有する価値 ―」。この日、会場を動かしたのは、社会と本気で向き合った学生たちの言葉でした。
「スポーツで、震災の記憶をつなぎたい」― 関西学院大学 女子バレーボール部
阪神・淡路大震災から30年。関西学院大学の学生は取り組みへの思いをこう語りました。
「私たちは震災を経験していない世代です。でも、“知らない”で終わらせたくなかった。」
防災学習、語り部講話、チャリティーマッチ、子ども向けバレーボール教室。地域と連携し、8社の企業協賛を得て実現した取り組みでした。
「最初は“学生に何ができるのか”と不安でした。でも、社会と向き合うことで、競技への向き合い方も変わりました。」
「バレーボールは”つなぐ”スポーツ、“未来のために”つなぐ”経験をしました。」
スポーツによって社会課題が世代を超えて”つながった”と取り組みでした。
「応援される側から、応援する側へ」― 立命館大学 バドミントン部
立命館大学の学生は、学生が主体となって地域の社会課題解決に取り組んだ活動を報告しました。
「中学校の運動部活動の地域展開が進む中で、自分たちも学生指導者派遣によって地域を応援できる、と信念を持って取り組みました。」
企業との企画会議、地域との協議、運営責任、サステナブル事業などの多くを議論した。
「企業の方と議論する中で、“学生”としてではなく、一人のプロジェクトメンバーとして向き合っていただきました。」
「自治体の担当者の地域への熱い思いと協力から、共に取り組む全てが始まりました」
そこには、地域の一員としてそれぞれ役割を担う“共創”の経験がありました。
「社会に出る前に、社会と本気で向き合えた」― 岡山理科大学 サッカー部
岡山理科大学の学生は、協賛企業獲得につながる地域活動の充実について話しました。
「このような活動を推進することに、部員全員が一枚になっているかというと、決してそうでない時もあります。」
「なぜこの活動をやるのかを、部員で何度も問い直しました。」
地域活動の企画を立て、実践し、協賛をもらうために企業へ提案し、断られ、再提案する。
「企業の方々は、本当に部の理念に共感してくださり、それだけで協賛をしていただいています」
愛され応援されるチーム、という理念を掲げて、信じて、貫く姿勢は、大学スポーツの社会的価値創造の取り組みそのものといえます。
企業が語った、大学スポーツの価値
学生が語った「学生カンファレンス」の後に「協賛企業カンファレンス」を実施し、学生主体イベントに協賛した3企業が登壇しました。ある企業担当者はこう語りました。
「学生の企画書を読んだとき、“これは本気だ”と感じました。だから支援ではなく、“一緒にやろう”と思ったのです。」
別の企業はこう述べました。
「大学スポーツは、人材育成の最前線です。挑戦する力、やり抜く力、組織で戦う力。それは私たちが現場で求めている力そのものです。」
そこにあったのは広告効果の話ではありません。
人的資本経営
チーム文化との親和性
地域社会との接続
持続可能な価値創造
大学スポーツは、企業のCSRの枠を超え、学生自身と主催部活動、そして大学そのものの価値向上と接続する存在として認識されています。
「協賛」から「共創」へ
カンファレンス終盤、二つのカンファレンスの登壇者(学生と企業)が意見交換しました。
「私たちの挑戦は、社会にどんな価値を生みますか?」
学生が問いかけると、企業が応えました。
「その挑戦こそが、社会を前に進める力、そして私たちが支援したい価値そのものです。」
ファシリテーターを務めた藤本副会長は総括でこう述べました。
「大学スポーツと企業との関係は『協賛』から『共創』のフェーズに入っていることを確信するカンファレンスでした。」
大学スポーツは、未来をつくる
大学スポーツは、勝敗を競う場にとどまりません。
社会課題に向き合い、地域とつながり、企業と共に価値を創り、次世代を育てる場です。
今回のカンファレンスは、その未来の姿を示す場となりました。
KCAAはこれからも、大学スポーツを社会的価値創造のプラットフォームへと進化させていきます。関西から、大学スポーツをネクストステージへ。
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